ラーメンはデートでご法度?(1)
かつてはラーメンと言えば男の昼食であったと思う。
しかも東京育ちの私からすると「安い昼食」ということがラーメンへの印象なのである。
中学受験をして合格した学校の集会所にラーメンがあった。
カレーと並んで最安値。確か150円くらいであったと思う。真っ黒な醤油スープにチャーシュー、もやし、わかめなんぞが乗っていた。
たまに授業が休講になったりすると外に食べに行った。
気難しいご主人とそれに寄り添うが如くの奥さんがやっていた店だった。
店の名は「愛情ラーメン」。
200円くらいでラーメンとチャーハンのセットを提供していた。
30年くらい前に店を閉めてしまったけどね。
徹底的に学生の味方をする店で「子供禁止」だった。子供を連れた主婦は如何に空いていても断っていたね。
武蔵大学、日大芸術学部、武蔵野女子…そうしたマイナーながらも学園都市的な地域を守ってくれていたのだろうね。
私からすると中高を過ごした愛情ラーメンがラーメンのイメージなのである。
札幌に来て初めて、ラーメンは「ランチ」とのイメージを持ったのだね。
つづく